Louis Alexanderの記事の中に、”Is English easy or difficult?” と言う記事があります。
英語は学習開始時には簡単に思えるかも知れません。
子供達は言語習得するようにプログラムされています。そのため驚くべき速度で言語習得します。彼らは自分達に向かって話される言葉を聞き、個々の音を認識するようになります。その後、それらの音を再生できるようになり、すぐに多く事を吸収していきます。
残念ながら、私達は年と共にこの能力を失ってしまいます。例えば、もしあなたが日本人であれば、lとrの音を発音する事を難しく感じると思います。日本語にない発音だし、小さい時にその音を聞いていないからです。
学校教育が始まる頃には、幼少期の能力を失い「難しい方法」で外国語を学ぶようになります。私達はある言語は他の言語より難しいと感じます。例えばヨーロッパ系に人にとって中国語は非常に難しく感じると思います。学習開始時に非常に多くの事、特に音の聞き分けを学ばないといけないからです。
ただし、この最初の努力をすれば、中国語は他の言語に比べて特別難しい訳ではありません。つまり全ての言語は難しい部分があるという事です。外国語を学ぶときに問題になるのは、どの時点で難しく感じるのかという事です。
多くのヨーロッパ系言語においては、名詞に性があります。名詞は文法的に男性名詞、女性名詞、中性名詞などと分類されるのですが、いわゆる性別とは関係ない場合があります。英語の場合、文法的な性はほとんど関係ありません。代名詞の場合に、he,she,itと使い分けるくらいです。
例えば、 My accountant says he is moving his office.
My doctor says she is pleased with my progress. I haven’t been to the exhibition, but I’ve read about it.
また以下のように、 ’A/an’, ‘the’や形容詞は名詞と一致させる必要ありません。 a nice man, a nice woman, a nice book the old man, the old woman, the old book, the old men, the old women, the old books
学習者にとって、名詞の性が無いことは嬉しい驚きでしょう。英語学習を始めて時点では、何千もの名詞の性を覚えないくても良いことに気づくと、英語は簡単に思えるでしょう。でもこの最初の安心感が過ぎ去ると、別の面での英語の難しさに気づくことになります。
英語学習者にとって最も難しい点の一つに動詞句があります。多くの基本動詞が、前置詞や副詞とともに全く別の意味を持つようになるからです。例えば、putと言う基本動詞の本来の意味は、次の例にあるように一つの場所から別の場所に動かすと言う意味です。
Put the bags on the table.
これが、前置詞や副詞と組み合わせれると全く別の意味を持つようになります。
Put the light on. Put your coat on. She puts on such airs.
Put the fire out. I was really put out because he arrived late. (= inconvenienced)
Put the light off. We’ll have to put the meeting off till next week. (= delay)
Put the letter through the letter box. They put us through a lot of tests.
つまり、put, take, get, keep, makeのような基本動詞が、複雑な意味を持つようになると言うことに、学習者は気づくことになります。
Louis Alexanderによる英文の原文も是非読んでみてください。