Louis Alexanderの記事の中に、”Transaction” と言う記事があります。
Louis Alexander は、Conversationには、以下の3つのタイプがあると言っています。
- Transaction
- Interaction
- Argument
Transactionは一般的な「会話」とは異なり、何らかのビジネスが関わっています。消費者は要望を伝え、供給者はその要望を満たそうとします。レストランで客がオーダーをしたり、チケットカウンターでチケットを購入したり、銀行で両替をしたり、それに対しお店側は客の要望を理解しそれを満たそうとします。
なので、このようなやり取りは一般的な「会話」とは異なります。レストラン、銀行、病院など、その状況や場面設定がTransactionの重要な要因になります。そのやり取りは、多少のバリエーションがあるとは言え、定型的なものであり、予想の範囲内です。そして、if/thenと言うアルゴリズムが成立します。
例えば、ある人がレストランに入り、店員から「ご予約されていますか?」と聞かれた場合、”Yes”であれば〇〇〇〇、”No”であれば〇〇〇〇と答えます。このようなやり取りはパターン化されており、事前に学ぶ事ができます。
このTransactionの面白い点は、客側も店員側もその役割に徹していて、お互いに「人間としての興味」を持っていない点です。銀行の店員に「お母さん元気ですか?」などと聞かないですよね?
レストランの店員は、料理をテーブルに運んだ時に、「誰が魚ですか?」と聞くかもしれません。客も「彼女が魚です」と答えるかもしれません。このようなやり取りは、「非人間的」で極めてビジネス的なやり取りです。
Transactionは学国語学習において非常に重要な部分ですが、比較的身につけやすいので、DIRECT ENGLISHでは初心者レベル、主にレベル1とレベル2で学習します。
例えば、Book 1, Unit 3, Lesson 2: ‘Out to lunch – ordering’:
ELENA: Do you have fruit salad?
WAITER: Yes.
ELENA: That please with some rolls.
KEVIN: I want the hamburger special please. With onion and peppers and some vinegar for the fries.
また、Book 2, Unit 15, Lesson 2:
YOU: I need a new jacket.
SALESCLERK: What sort of jacket are you looking for, (sir/ma’am)?
YOU: I want something (that is) stylish …
… something which has stripes, (with stripes)
… something which is suitable for hot weather, … something which wears well.
SALESCLERK: How about something like
this?
YOU: Hm. Let me try it on.
Louis Alexanderによる英文の原文も是非読んでみてください。