Louis Alexanderの記事の中に、”Language in Context” と言う記事があります。
ほぼ例外なく多くの学習者は、外国語をマスターするためには文法を学習しないといけないと思っており、それは間違っていません。しかし文法そのものは無味乾燥であり、それ自体で学習者にコミュニケーションに必要なスキルを与える訳ではありません。文法は、ある言語がどのように機能するかと言うことに関する学習者の疑問に答えられるという点で必要なものです。
例えば、”some”と”any”の違いは何でしょうか? ”If”と言う言葉の主な使用法は何でしょうか?このような質問に関する回答は文法的なものになります。しかしながら、このような疑問に対するベストな回答は、文脈の中で文型が使用されている例を見ることであり、抽象的な規則を学ぶことではありません。
文脈の中で学んだ言語が覚えやすいと言うことはよく知られている事実です。DIRECT ENGISHの学習者はビデオで見た鮮明なシーンをよく記憶していることでしょう。観察力のある学習者の皆さんは、レベル1からレベル6のそれぞれのビデオエピソードで、各レッスンで学ぶ文型が導入されていることに気づくと思います。例えば、このUnit1 Lesson3で導入されている文法事項は何だと思いますか?
ANNE: Come in Dean. Please sit down. DEAN: Thanks.
ANNE: Now we can go over your job description. Can you use a word processor, Dean? DEAN: Yes, I can.
ANNE: Other computer programs? Databases? Spreadsheets?
DEAN: I can work with computers very well. ANNE: Good. Can you speak any foreign languages? DEAN: Not really. I speak a little Spanish, but I can’t understand a word.
ANNE: I see. Well, you can’t translate Spanish for us. But maybe you can help us understand our computers. DEAN: I can do that.
答えはすぐにわかると思います。能力を表す表現”can”ですよね。もし私が、このような実例からではなく、「能力を表現するために、英語ではどのような表現を用いますか?」と言うような抽象的な聞き方をしたら、答えにくく感じたかもしれません。
もし私が、”Job Description”と言う、AnneがDeanに初めて会って彼の能力について質問するシーンを覚えているかと尋ねたら、あなたは「よく覚えている」と答えるでしょう。それだけでなく、多くの学習者はその会話そのものを覚えている事でしょう。
つまり、学習者が”can”と言う表現の使い方を覚えているのは、それが文脈の中で導入されたからです。
それでは、次の例、Book1 Unit9で導入されている文法事項は何でしょうか?
ELENA: I need to look for Dean’s birthday present.
WENDY: What does he like?
ELENA: He likes computers, sports. The usual. Look at that hat. WENDY: It’s beautiful. Do you want to try it on.
ELENA: Yes.
WENDY: So what sports does he like? ELENA: Baseball. WENDY: Do you like baseball?
ELENA: I enjoy it. But I’m not a maniac.
その通りです!
現在形の使い方の紹介です。
Louis Alexanderによる英文の原文も是非読んでみてください。