Louis Alexander の記事の中に、”The Best Method” という記事があります。
人間が語学学習を始めて時期から、語学講師たちはすべての問題が解決できる、ある一つの”The Best Method” を求めてきました。彼らはこの”The Best Method”を発見する事ができませんでいた。と言うのも、語学学習において”The Best Method”なるものは存在しないからです。メソッドに関しては、The Direct Method, The Natural Method, The Audio-Visual Methodなどのように、多くの用語が伝統的に使用されていますが、その名称は誤解を招きやすい物です。
ある一つのメソッドがその名に値する物であれば、それがどのように構成された物なのか詳細に理解できるように細かい段階に細分化できるはずです。先ほどリストにあげたメソッドでそれをする事は不可能です。The Direct Methodとは、講師が生徒の母語を用いずにターゲットとなる言語のみで教えることを意味します。The Natural Methodとは、子供が母語を自然に身につけたよう外国語を身につけられるという考えを意味します。The Audio-Visual Methodとは、視聴覚により外国語を身につけられると言う考えを意味します。これらは、「メソッド」と呼ばれるべき物ではありません。外国を学ぶ上での、単なるアプローチ方法やガイドラインのようなものに過ぎません。
では、なぜある一つの”The Best Method”なる物は存在しないのでしょうか?簡単に言うと、異なるスキルを身につけるために様々なメソッドが必要だからです。リーディング力を身につけるのとスピーキング力をつけるためには異なるメソッドが必要になります。
メソッドは学習者の状況によって調整が必要になります。外国語読解力を教える場合、学校で8歳の子供に教える場合と高等教育を受けた成人に教える場合では全く状況が異なります。外国語学習をする場合、多くの主要スキルとそれに付随する細かいスキルを身につける必要があります。リスニング力、スピーキング力という主要スキルに加え、ノートテイキング、レポート、辞書の使い方のような細かいスキルです。
これら全てのスキルを身につける上で、その一つ一つについて、それぞれの学習者の個々の状況に合わせたメソッドが必要になります。これら個別のメソッドは学習者が練習を通じてマスターすべき細かい段階に細分化できます。優れた語学学習コースとは、異なる多様なメソッドが相互に密接に関係し、一つのシステムを作り上げている織物のような物です。
DIRECT ENGLISH は多種多様なメソッドから成っている総合的なシステムです。このコースの中でリスニング力やスピーキング力を身につけるための様々なメソッドがあり、また「質問する/質問に答える」と言うようなサブスキルを身に付けるための様々なメソッドが使われています。
たとえば、DIRECT ENGLISH では各ビデオエピソードのリスニングアクティビティーで聴く力を強化していきますが、そのビデオエピソードは非常にバラエティーに富んでおり、学習者は様々なシチュエーションでの練習をする事ができます。
ストーリー形式の短いビデオエピソードに加えて、街頭インタビューや講義、ニュースなど様々な題材で練習をします。さらに、「質問する/質問に答える」と言うようなサブスキルを身に付けるための様々なメソッドが使われています。色々なタイプのスピーキング練習があり、学習者は日常的なやり取りの方法、会話を続ける方法、議論する方法を身につけます。DIRECT ENGLISHのアクティビティは、その一つ一つがある目的を達成するために細かくデザインされ開発された物です。
DIRECT ENGLISH とは、総合的な学習システムです。DIRECT ENGLISH は現在最高の学習システムとまでは言いませんが、これまで開発された中で最も優れた学習システムの一つとは言えると思います。無作為に作られて部分はありません。一つ一つのアクティビティは異なる目的を達成するために作られています。これら一つ一つの学習目標が組み合わさり、様々なスキルを組み合わせた総合的な語学力を身に付けるために必要な学習になります。
Louis Alexanderによる英文の原文も是非読んでみてください。
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