DIRECT ENGLISHの最大の特徴はそのテキスト、中でもそのビデオにあります。動画付きの英語学習教材は非常に珍しく、稀に存在してもテキストの1部だけに付録のような形でついている物がほとんどです。
DIRECT ENGLISHの場合、著者のLouis Alexanderが最初からビデオを前提として開発しています。おまけのような動画ではなく、メインストーリーのDialogueが全てビデオに収録されています。
脚本家がセリフを書き、役者が演技をしているビデオになるので、テレビドラマのように出来上がっています。Louis Alexanderは非常にListening学習を重視していたので、初心者レベルの段階からナチュラルスピードに近い本格的な音声で練習する形になります。
ここでは、DIRECT ENGLISH初級レベルのテキストに登場する表現を少しずつ紹介していきます。
Level 1 Unit 2 Lesson2
Sheraton Boston の Functions Manager である Nina が、クライアントのKathleenと打ち合わせをしているシーンです。会話の1部を抜粋して紹介します。
- Nina : That’s my alarm. I have an appointment back at the hotel at 11 o’clock.
- Kathleen : Is it 11 already?
- Nina : No, no. Actually, it’s 10:30. I set it half an hour fast.
- Kathleen : You’re never late, are you?
- Nina : Never. I can’t be
打ち合わせ中に、Ninaのアラームが鳴ってしまいます。Ninaが、音に驚いたKathleenに説明しているシーンです。11時にホテルで打ち合わせがあると言うことですが、まだ11時前なので、「もう11時なの?」とKathleenが驚いてしまします。
実際には、10時30分なので、「アラームを30分前に設定している」とNinaが説明しています。
この「30分前に設定する」と言う表現は、なかなか出てこないですよね?
でも、意外と簡単に表現できます。
I set it half an hour fast.
it (アラーム)を、half an hour(30分)ほど、fast にset すると言えば大丈夫です。この、fast の使い方がポイントですね。
Youtubeでも紹介しているので、みて見てください。
また、後半のNinaとKathleenのやり取り。
- Kathleen : You’re never late, are you?
- Nina : Never. I can’t be!
You’re never late, are you? は、neverが入っているので少しわかりづらいかもしれませんが、これは付加疑問文です。You aren’t late, are you? のnotがneverになっています。aren’t だと少し不自然ですね。neverなので自然な会話になっています。「(あなたは)絶対時間に遅れないのね。」みたいな感じです。
そして、最後のNinaのセリフ、Never. I can’t be! は、I can’t be late. 「絶対遅れる訳にはいかない!」と言う意味です。優秀な、マネージャーなので、時間厳守ですね!